ホーム CUD 色覚について・しくみ 色弱・色盲・色覚異常・色覚障害など色覚の呼称

色弱・色盲・色覚異常・色覚障害など色覚の呼称

過去色弱・色盲・色覚異常・色覚障害など、色覚を表す言葉は多種多様です。色覚型を表す用語は分かりにくく差別を感じる人も多く、時代と共に変化してきました。これらの紹介とCUDが提唱する新しい色覚用語について説明します。

カラーユニバーサルデザイン機構が提唱する色覚分類用語
色の感じ方のことを「色覚」と呼び、人の色覚は一様でなくいくつかのタイプ(型)があります。

従来の呼称
色覚を表す用語には「色覚異常者」「色盲(しきもう)」「色弱(しきじゃく)」「辨色不全」「色神」「色覚特性」「色覚障害者」などがあります。過去には差別的な使われ方をしたこともあり近年には差別感の少ない呼称が求められてきました。また行政などでは「色覚障害者」という言葉を使うことがありますが、障害者基本法や工業規格などでは「健常者」でも「障害者」でも「病者」でもなく宙に浮いた形となっている場合が見受けられます。

色覚は遺伝であることが分かってからも本当の原因は分からず、色覚の発達が遅れているのが原因とされていた時代が長くあり、治療方法が模索されました。現在はこのような考え方は否定されています。

眼科用語の変遷

現行眼科用語2004年以前の眼科用語
1色覚 全色盲
2色覚 2色型色覚
3色覚・正常色覚 正常3色型色覚・正常色覚
異常3色覚 異常3色型色覚・色弱
1型色覚 第1色覚異常
2型色覚 第2色覚異常
3型色覚 第3色覚異常
1型2色覚 第1色盲・赤色盲
2型2色覚 第2色盲・緑色盲
3型2色覚 第3色盲・青色盲
1型3色覚 第1色弱・赤色弱
2型3色覚 第2色弱・緑色弱
3型3色覚 第3色弱・青色弱

文科省 学校保険医会 平成19年度色覚バリアフリー推進委員会 「色覚異常」は学術用語であって差別感を感じる人が多く「障害」にはハンディキャップの意味合いを強く感じる人が多い。日本眼科医学会では検討をしているがまだ生み出せていない(抄)とされています。

CUDOが提唱する新たな呼称
最先端のゲノム生物学の研究成果では、人間がもつ約3万個の遺伝子はどれも非常に多様なタイプがあり、そのうちのいずれか1つを「正常」と呼ぶことはできないとの考え方が定説になりつつあります。カラーユニバーサルデザイン機構はこの流れに従い、従来のように色覚を「正常」と「異常」に線引きして分けるのをやめ、C、P、D、T、A の5種類の色覚型で対等に扱うことを提唱しています(P型とD型はさらに強度と弱度に分かれます)。割合が最も多いC型を「一般色覚」と呼び、C型色覚以外を色の配慮の不十分な社会における弱者として「色・弱者(しきじゃくしゃ)」と呼んでいます。

当事者と一般の方に対するアンケートの結果では「色覚異常」「色盲」「色覚障碍者」には差別感を感じる人が多く、「色弱」そして「色弱者」と差別感は少なくなっています。「P型色覚・D型色覚」については差別的な感覚を持つ人はほとんど居ませんでした。そして2004年以来新たな呼称は、カラーユニバーサルデザインの広がりと共に広く使われるようになってきました。

色覚タイプの特徴